〇なんで外壁・屋根は塗装が必要なの?
そういったお悩みをよく聞きます。
〇お家の美観のため?気分転換?価値を下げないため?
どれも正解です。
〇それだったら、外観を気にしなければやらなくても良い?
建て替えや引っ越しを近々検討しているのであれば手を加えないのも手だとは思います。
しかし、やっとの思いで手に入れた大事な大事なマイホーム。
今後も長く快適に住みたいと思う方がほどんどかと思います。
塗装は建物を守る上で非常に重要な役割があります。
今回のコラムでは塗装の必要性、主に保護面についての重要性を書かせてもらおうかと思います。
①建物の保護
外壁や屋根は雨風や紫外線という環境要因に常にさらされています。
その結果、建物の劣化が進行していきます。
建物が劣化すると雨漏りや湿気による建物内部のダメージが発生するリスクが高まります。
塗装によって保護膜を作り、環境要因によって発生する劣化を防ぐことができます。
②防水効果の向上
そもそも塗装は、建物の防水性を高める役割を持ちます。塗膜(塗料の保護膜)が劣化し、外壁や屋根からの水の侵入を許すことで、カビや藻の発生、さらに進行することで外壁・屋根のひび割れ(クラック)、反り上がりへと繋がっていきます。
特に屋根は雨や風、雪、紫外線の影響を受けやすく、劣化の進行も外壁より早いです。
なので定期的な塗装により防水性を維持することが非常に重要となっていきます。
下記に起こりえる代表的な劣化症状を箇条書きさせてもらいます。
●チョーキング現象●
チョーキング現象とは、外壁を触った際に粉になった塗料が手につく現象で、塗膜が劣化しているサインになります。
塗料は紫外線により粉になる性質を持ちます。そのためチョーキングが起こります。
この状態では防水効果が失われており、塗装の塗り替えの時期と言えるでしょう。
チョーキングが発生した外壁は、雨水の浸透が進み、外壁・屋根の素材自体が劣化しやすくなるため、早めの対応が重要です。
●カビ・藻の発生●
外壁や屋根は撥水性がなくなると素材自体が雨水を吸収したり、湿気が溜まりやすくなります。
特に北側の面では日が当たりづらいため乾きにくく、カビや藻が発生しやすい箇所となります。
防カビや防藻効果のある塗料を使用することで、カビ・藻の発生しづらくすることが可能です。
●鉄部や木部の錆、腐食●
鉄製の屋根や外壁部分、付帯物(雨樋や破風板、笠木等)は、防水性が薄れ、雨水を吸収すると時間の経過とともに錆が発生します。
塗装することで錆の進行を防ぎ、素材自体の寿命を延ばすことができます。
木材の外壁は、雨水による腐食や害虫のリスクが高いため、塗装による保護が必要となります。
●コーキング(シーリング)の劣化●
コーキングは外壁材であるサイディングボードとサイディングボードの間、縦目地の隙間を埋めているゴム状の素材です。
コーキングは紫外線により硬化する性質を持ち、経年とともに硬くなっていきます。その結果ひび割れや剥がれが発生します。
コーキングの役割は雨水の侵入を防ぐことや、建物の衝撃(地震や日常生活の振動)を外に逃がす役割があります。
しかし硬化してしまうとその効果が期待できず、ボードとボードがぶつかり合い外壁のひび割れにも繋がっていきます。
コーキング自体、非常に重要な役割を持つため、塗装と同時にコーキングの打ち直し(打ち替え)が必要となります。
●ひび割れ(クラック)や反りの現象
外壁や屋根に生じたひび割れ(クラック)や反り上がりは、建物内部への水の浸入を許す原因となります。
そもそもクラックのメカニズムは劣化した外壁・屋根が水分を吸い込み、日差しによって乾かされることにより収縮と膨張を繰り返します。
そのサイクルの繰り返しにより外壁・屋根素材が変形することによってクラックや反りへと繋がっていきます。
早めに塗装することで、これらの現象を防ぐことができます。
ひび割れや反り上がりをそのまま放置すると、建物全体の構造的な問題に発展する恐れがあります。
また反りあがった外壁・屋根材は補修では元に戻りませんので交換が必要になってきます。(多少の反りであれば交換の必要まではありません)
ひび割れが発生していると、塗装時に補修項目も入り費用的にも上がってしまうため、そういった現象が起きる前の早めの塗装をおすすめします。
クラックが起きてしまっていてもご安心ください。塗装前にクラックの補修を行い、その上から塗装することで、建物をしっかりと保護できます。
しかしクラックの長さや深さによっては補修後の塗装であっても補修痕が完全に隠せないため、やはり早めの塗装が望ましいと思います。
➂美観の維持・向上
外壁や屋根が日々の気候や環境の影響で汚れたり、色あせしたり、チョーキングやクラックが発生することで外観が劣化し、建物全体の美観が損なわれます。
塗装によって美しい外観を取り戻し、維持し建物の見た目を長期間きれいに保つことができます。
建物の見た目をきれいに保つことは将来的に優位に働くことがあります。
※⑥にて詳しく記載
④断熱・遮熱効果の向上
最近では断熱効果や遮熱効果のある塗料を使うことで、室内の温度を快適に保つことができ、冷暖房費を削減する効果が期待できます。
夏場には遮熱塗料を使用することで屋根の表面温度を下げ、室内の温度上昇を抑えることができるという仕組みです。
ただ、あくまで効果を期待できるものであって、例えば夏にエアコンを付けなくてもよくなった等の絶大な効果があるわけではありませんのでご注意ください。
⑤耐久性・対候性の向上
塗装は、建物の外壁や屋根の素材の耐久性を高める役割を果たします。前述した通り、劣化の原因は雨風や紫外線等による環境要因になります。
塗料にはそれらを緩和させ耐久性、対候性を向上させる成分が含まれており、これらの影響を最小限に抑え、建物の劣化スピードを遅らせることができます。
特に金属や木材など、外的環境に弱い素材は塗装による定期的な保護が欠かせません。
またクラックやコーキング割れ等の劣化を放置すると、屋根や外壁内部へのダメージが拡大し、将来的に大規模な修繕が必要になることがあります。
定期的な塗装によって早期に対策を講じることで、大きな修繕費用を避けられます。
⑥建物の資産価値の維持・向上
外壁や屋根の劣化状態を放置すると、建物全体の価値が下がってしまい、反対に外観がきれいに保たれている家は、資産価値が高くなることがあります。
また劣化が進行していない建物は、買い手からの評価が高く、売却がスムーズに進むことが多いです。
定期的な塗装やメンテナンスを行い、チョーキングやクラック等の劣化を防ぐことで、建物の資産価値を維持・向上させ、将来的に売却を視野に入れている方々にも有利に働くでしょう。
★今回の総括★
塗装がもたらす重要な効果について簡潔に説明させていただきました。
塗装は、建物の主に外壁や屋根を保護し、劣化を防ぐ役割を果たします。
防水性を向上させることで、カビや藻の発生、ひび割れや反りを防ぎ、長期間にわたり建物の美観を保つことができます。
また、定期的な塗装は断熱・遮熱効果を高めることもでき、省エネ効果も期待できるほか、耐久性や対候性を向上させ、建物の劣化を遅らせます。
最終的に、これらの効果により建物の資産価値を維持・向上させ、将来的な大規模修繕を回避することでコスト削減が可能となります。
今回は大部分として説明させてもらいましたが、細かく言えばもっとあります。
今後のコラムで項目ごとに細かく説明できればと思います。
長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いありがとうございました!
塗装を考えた時に費用はどれくらいかかるのか、業者もどこ選べばいいかわからない、どこまで施工するのが正しいか等々。。
考え出したらキリがないですよね。
大事なお家のことなので、あれこれ考えてしまい不安になり、なかなか踏み切れないことは当たり前だと思います。
それだけ真剣に考えているということです。
そういったお悩み相談だけでも当社は大歓迎ですので、もし何か聞いてみたいこと等あれば是非ご連絡ください!
後悔はさせません!
どうぞ、今後ともROY G BIV(ロイジービヴ)をよろしくお願い致します!
ROY G BIV合同会社